フィリップ・ミュレールを迎えて

マンハッタン・ミュージック・オブ・スクール教授 元パリ国立高等音楽舞踊院教授

主催:
東京藝術大学音楽学部 東京藝術大学演奏藝術センター
作成:
ARCHIVE CENTER

1.22 Fri 19:00

  • 東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
  • 1.22 Fri 19:00 開始
  • 2,000円(全席自由)
  • Webサイト
  • 東京都台東区上野公園12-8
フィリップ・ミュレールを迎えて
チェロ: 田邊 純一 福本 真琴 飯島 哲蔵 下斗米 恒介 堀井 龍太郎 東京藝術大学大学院音楽研究科チェロ専攻大学院生
█チケット取り扱い
東京芸術大学生活協同組合
TEL:03-3828-5669(店頭販売のみ)
ヴォートル・チケットセンター
TEL:03-5355-1280 http://ticket.votre.co.jp

東京文化会館チケットサービス
TEL:03-5685-0650  http://www.t-bunka.jp/ticket

チケットぴあ
TEL:0570-02-9999 http://t.pia.jp
《Pコード:279-534》
(一部携帯電話・PHS・IP電話はご利用いただくことができません)

イープラス(e+)
http://eplus.jp

文部科学省国立大学機能強化事業 「 国際共同プロジェクト」
マンハッタン・ミュージック・オブ・スクール教授 元パリ国立高等音楽舞踊院教授
フィリップ・ミュレールを迎えて


 パリ国立高等音楽舞踊院で長年にわたり数多くの優れたチェリストを育ててこられた、フィリップ・ミュレール先生をお招きして、魅力的なチェロ・サウンドを味わっていただくコンサートを企画いたしました。
 プログラム前半は豊かな響きをお楽しみいただくチェロ・アンサンブルのステージです。ハイドンが仕えたエステルハージ候が愛した「バリトンBaryton」(18世紀末まで用いられたヴィオラ・ダ・ガンバに似た低音擦弦楽器)という楽器のための三重奏曲を、3つのチェロのためにアレンジしたハ長調の《バリトン三重奏曲 第101番》。若き日にチェリストとして登場し、オペレッタ以前に多くのチェロ曲を作曲したオッフェンバックの《大二重奏曲》。そして本来はオーケストラ伴奏で書かれたフォーレの《エレジー(悲歌)》を、先生のソロと我々7人の伴奏で演奏いたします。
 後半は先生のお国の作品から、珍しいドビュッシーのオリジナル曲、チェロとピアノのための《インテルメッツォ》と、近代フランスのチェロ作品の高みに位置するフォーレのチェロとピアノのための《ソナタ第2番》です。
 チェロがお好きな方にも、そうでない方々にも、チェロ音楽の奥深さをお楽しみいただける絶好の機会です。どうぞお聴き逃しのないように! ご来場をお待ちしています。

河野 文昭(チェロ奏者/東京藝術大学音楽学部教授)

█ 曲目

J.ハイドン/河野 文昭編曲:
   3つのチェロのための《バリトン三重奏曲 第101番》ハ長調 Hob. XI:101
   J. Haydn/arr.by Fumiaki KONO:Trio für Baryton, Viola und Violoncello Nr.101 C-dur Hob. XI:10
 Vc:河野 文昭 中木 健二 フィリップ・ミュレール

J.オッフェンバック:
   2つのチェロのための《大二重奏曲》ホ長調 Op.54-2
   J. Offenbach:Cours méthodique de duos pour deux violoncelles “Grands Duos” mi-majeur Op.54-2
 Vc:フィリップ・ミュレール 中木 健二

G.フォーレ/D.ド・ヴィリアンクール編曲:
  独奏と7つのチェロのための《エレジー(悲歌)》 Op.24
  G. Fauré/arr.by D. de Williencourt/:Élégie pour solo et sept violoncelles Op.24
 Vc.solo:フィリップ・ミュレール 
 Vc. ensemble:河野 文昭 中木 健二
         田邊 純一 福本 真琴 飯島 哲蔵
         下斗米 恒介 堀井 龍太郎

C.ドビュッシー:チェロとピアノのための《インテルメッツォ》
C. Debussy : Intermezzo pour violoncelle et piano
G.フォーレ:チェロとピアノのための《ソナタ第2番》ト短調 Op.117
G. Fauré:Deuxième sonate pour violoncelle et piano sol-mineur Op.117
 Vc:フィリップ・ミュレール Pf:東 誠三

█ 出演

チェロ:フィリップ・ミュレール Vc:Philippe MULLER
フランスのアルザス地方出身。パリ国立高等音楽舞踊院でA.ナヴァラにチェロを学んで1967年1等賞を得て卒業。さらにP.トルトゥリエとM.ロストロポーヴィチのもとで研鑽を積む。1970年にJ.ルヴィエ(Pf)、J-J. カントロフ(Vn)とピアノ・トリオを創立。またP.ブーレーズが設立した現代音楽アンサンブル・アンテルコンタンポランに参加。1979年師A.ナヴァラの後継者としてパリ国立高等音楽舞踊院教授に就任し、2014年までX.フィリップス、G.キャプソンらを育てた。また欧米のみならず、日本や韓国などで国際音楽祭や演奏会、マスタークラスを行っている。バッハからベートーヴェンやブラームス、フォーレやドビュッシー、現代曲まで多数のCDをリリース。チェロは1756年製のG.ガリアーノ。現在、マンハッタン・ミュージック・オブ・スクール教授、東京藝術大学音楽学部卓越教授。

チェロ:河野 文昭 Vc:Fumiaki KONO
京都市立芸術大学音楽学部卒業時に京都音楽協会賞、安部賞受賞。1982-1983年文化庁派遣芸術家在外研修員としてロスアンジェルスに留学し、1 9 8 3 – 1 9 8 4 年ウィーン国立音楽大学に学ぶ。黒沼俊夫、G.ライト―、A.ナヴァラの各氏に師事。この間、1981年日本音楽コンクール第1位、1983年ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール、ファイナリスト。1988年アンサンブルofトウキョウの創立に参画、1995年紀尾井シンフォニエッタ東京の創立メンバー。これまでにベートーヴェンのチェロ・ソナタ、弦楽四重奏曲、ピアノ・トリオ全曲演奏会を開催。L.べリオの《セクエンツァXIV》をはじめ日本初演曲も多い。2009年以来、岡山潔弦楽四重奏団のメンバー。1990年京都音楽賞、1992年大阪府文化祭賞、2004年京都府文化賞功労賞ほかを受賞。使用楽器は1822年製のN.リュポー。東京藝術大学音楽学部教授。

チェロ:中木 健二 Vc:Kenji NAKAGI
東京藝術大学音楽学部を経てパリ国立高等音楽舞踊院とベルン高等音楽院の両校を首席で卒業。2010-2014年フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席チェロ奏者。第5回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位、FLAME音楽コンクール第1位、ノート・エ・ビアン・チェロ・コンクールでグランプリなど受賞多数。2013年CD「美しき夕暮れ」をリリース。これまでに久保田顕、林良一、河野文昭、向山佳絵子、Ph.ミュレール、A.メネセスの各氏に師事。使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製のJ.グァルネリ。東京藝術大学音楽学部准教授。

ピアノ:東 誠三 Pf:Seizo AZUMA
東京音楽大学音楽学部卒業後、フランス政府給費生としてパリ国立高等音楽舞踊院に学ぶ。1986年の日本国際音楽コンクールをはじめ、1988年モントリオール国際音楽コンクール、1993年カサドシュ国際音楽コンクールなどに入賞。1998年「ショパン24の前奏曲集」の演奏によりショパン協会賞受賞。「ラ・カンパネッラ リスト名曲集」をはじめとするCDをリリース。「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ」などや国内主要オーケストラのソリストとして演奏するかたわら、三浦章広、藤森亮一と結成したボアヴェール・トリオで室内楽でも活躍。東京藝術大学音楽学部准教授。