“純粋にショパン”変ロ短調
兼松雅子、レオニード・コハンスキー、安川加嘉子の各氏に師事。1973年、東京芸術大学大学院修了。1974年、東京で第1回リサイタル後、ベルギー、ブリュッセル王立音楽院に留学。デル・ブエイヨ教授に師事。1976年にはハエン国際ピアノコンクール優勝、併せてスペイン賞も受賞。1978年にはチリ国際ピアノコンクール第2位。1980年にはサンタンデール・フェスティヴァルにて、スペイン音楽賞を受賞。1980年より現在まで、スイス第一の都市であるチューリッヒに住み音楽活動を積極的に行っている。ヨーロッパをはじめてとして日本、北米、南米の有名オーケストラと共演し、好評を博している。中でもチューリッヒ交響楽団の演奏会ではソリストとして定期的に出演し、協奏曲のレパートリーで耳の肥えたチューリッヒの音楽ファンの高い評価を得ている。リサイタルもニューヨークのカーネギー・ホールをはじめ世界各国で行い、専門家をはじめとして高い評価を受けている。2001年より毎年夏、チューリッヒ・トーンハレの小ホールで「津田理子ムジーク・トレッフェン(MTMT)」という室内楽とソロのリサイタル・シリーズを開催。チューリッヒの夏の音楽イベントとして、高い評価を受けており、2011年には10周年を迎える。2008年、2009年とスペインのハエン国際ピアノコンクール審査委員をつとめる。チューリッヒ・トーンハレ大ホールにて、ダニエル・シュヴァイツェル指揮のOrchester21(21世紀オーケストラ)とベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第5番を2009年4月に、第2番と第4番を2010年3月に、それぞれ一晩で演奏、また第3番を2013年1月に演奏し好評を得る。いつでもコントロールのきいた音、響きが出せる津田理子の演奏は、リストの弟子、マリー・ジャエル女史の研究したテクニック(シェーズバス・テクニック)を基にしている。