-春の名品選-
東京藝術大学は、前身である東京美術学校の時代から、120年以上の長きにわたって古今東西の芸術資料・作品の収集につとめてきました。29,000件以上の多様なコレクションはその成果であり、藝大の歩みを映し出すものです。東京藝術大学大学美術館では、この多彩なコレクションを広く展観する機会として、毎年藝大コレクション展を開催しています。
本年の目玉作品は国宝の《絵因果経》、重要文化財の《金錯狩猟文銅筒》、《浄瑠璃寺吉祥天厨子絵(弁才天および四眷属像)》などです。また、西洋画では、高橋由一の《鮭》(重要文化財)をはじめとして、近代洋画の変遷を辿ります。
さらに、今回はこうした定番の名品とは別に「藝コレの60-70’s」と題した特集展示を予定しています。1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博など高度成長期の日本にあって、この時期は美術界も大きく近代から現代へと変革を見せた時代です。藝大コレクションから、この時期に制作された作品をピックアップすることで、一般的に言われる60-70年代の過激なアート・シーンとは違った藝大らしさのある同年代美術を浮かび上がらせる展覧会です。
【ギャラリートーク】
内容: 展覧会のみどころとなる作品を皆さんと一緒にまわり、解説します。
日時: 2016年4月2日(土)、4月16日(土)
午後1時~(各回20分程度)