木村善明バスバリトンリサイタル

主催:
五島記念文化財団
後援:
Gift Music Company / 東京芸術大学音楽部同声会
作成:
ARCHIVE CENTER

7.28 Tue 18:00

  • 紀尾井ホール
  • 7.28 Tue 18:00 開始
  • 全席指定 一般4000円 / 学生2000円 ※大学生以下
  • Webサイト
木村善明バスバリトンリサイタル
木村善明 ピアノ 石井里乃 メゾソプラノ メラニー・フォルジェロン
この公演は、五島記念文化財団が顕彰し海外研修終了の成果発表の公演として行われます。

2013年からドイツのStuttgartで研修をはじめてから、1年の月日が経ちました。
ワーグナー、シュトラウス、ロルツイング、レーヴェという作曲家を中心にドイツ音楽を勉強させて頂きました。
その月日の中で、Stuttgart音楽大学大学院リート科を修了したのですが、2年間の間でカールレーヴェのバラード作品を中心に勉強してきました。レーヴェはシューベルトと同時代に生きた作曲家で、実は彼も500曲以上の歌曲を作曲しているのです。シューベルトの陰に隠れてしまいましたが、彼のバラードは、まるでオペラのように大きなスケールで物語が展開していき、ドラマがそこに存在している魅力的な作品です。レーヴェのバラードを勉強するようになってから、ドイツ語のもつ音色、特色、発音などを特に勉強することができ、ピアニストと二人でその壮大なドラマを表現していくことは、オペラの舞台にも大きく役に立っていきました。歌曲を中心にオペラの作品も勉強させて頂いたこの研修は、有意義で僕自身の音楽観、世界観を広げてくれました。今回の成果発表では一部に、カール•レーヴェのバラード作品を、二部では、ロルツイング、シュトラウス、ワーグナーのオペラ作品を取り上げる予定です。

倉敷市出身。東京藝術大学大学院オペラ科修了。2007年渡独。ドイツ国立カールスルーエ音楽大学付属オペラ研修所で研鑽を積み、フランス・トューロン音楽院ソリストコースを1等賞及び最高賞を得て首席卒業、ベルギー王立ブリュッセル音楽院歌曲マスタークラス修了。ドイツ国立シュトュットガルト音楽演劇大学大学院リート科修了。その後、ドイツ国立トロッシンゲン音楽大学大学院ドイツ国家演奏家資格課程においても研鑽を積み、最優秀の成績で修了、ドイツ国家演奏家資格を取得。

ロームミュージックファンデーション、ベルギー・ロブス財団、野村国際文化財団奨学生。

2011年10月には、隔年で開催されるドイツの若手オペラ歌手の登竜門である「バンベルク夏のフェスティバル」のオーディションで380人の中から抜擢され『フィガロの結婚』主役のフィガロ役でヨーロッパデビューを果たす。2012年にはベルギー王立モネ劇場で開催されたオペラ・アヴァンティのフェスティバルにおいても『フィガロの結婚』フィガロ役で出演。

研修中には、第24回友愛ドイツ歌曲コンクール優勝、文部科学大臣賞、聴衆賞、第21回Josep Mirabent I Magrans国際声楽コンクールファイナリスト(バルセロナ)第14回岡山芸術文化賞グランプリ、第14回福武文化奨励賞、第18回松方ホール音楽賞の各賞を受賞。2014年には、14年ぶりになる倉敷市芸術文化栄誉章受賞のほか、ドイツ国立マンハイム歌劇場で『フィガロの結婚』フィガロ役を好演し、ヨーロッパの各メディアに賞賛されるなど目覚ましい活躍を続けている。

研修終了後の2014/15のシーズンからドイツ・ビーレフェルト劇場と専属契約を結び、ソリストとして年間約60公演のオペラに出演。今シーズンは、『蝶々夫人』ボンゾ、『チェネレントラ』アリドーロ、『村のロメオとジュリエット』マンツ、『ハムレット』亡霊役などで出演。来シーズンは、『魔笛』弁者、『絹のはしご』ブランザック、『マクベス』バンコ役で出演予定のほか、現代オペラ『戌の日』では、主役ホワード役として抜擢されている。ドイツ在住。


チケット

センターヴィレッジ 03-5367-8345
紀尾井ホールチケットセンター 03-3237-0061
(10時~18時、日・祝休)
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
(10時~19時、休館日除く)
e+イープラス




プログラム


第一部 C.レーヴェ C.Loewe
オルフ殿 Herr Oluf Op.2-2
魔王 Erkoenig Op.1-3
詩人トム Tom der Reimer Op.135
エドヴァルト Edward Op.1-1
ネック Der Noeck Op.129-2
海を行くオーディン Odin's Meeres-Ritt Op.118
アルチバルド・ダグラス Archibald douglas Op.128
第二部 R.ワーグナー R.Wagner
歌劇『パルシファル』から”時は来た”
A.ロルツイング A.Lortzing
歌劇『ロシア皇帝と船大工』から”おお聖なる正義の女神よ”
R.シュトラウス R.Strauss
歌劇『ナクソス島のアリアドネ』から”先生、お許しください”
歌劇『ばらの騎士』から”私は横になる”