大友良英氏<特別講義>

文化の役目と「その先にあるもの」 –震災から4年を経て–

主催:
東京藝術大学 中村政人研究室
企画:
Ensembles Asia Orchestra
協力:
東京藝術大学院美術研究科 中村政人研究室
作成:
ARCHIVE CENTER

12.20 Sat 18:30

  • 東京藝術大学 中央棟第一講義室
  • 12.20 Sat 18:30 開始
  • 申込不要 入場無料 *学外一般の聴講も可
  • Webサイト
  • 東京都台東区 上野公園12−8
文化の役目と「その先にあるもの」 –震災から4年を経て–
大友良英 中村政人
文化の役目と「その先にあるもの」

–震災から4年を経て–


この度、中村政人研究室は、東京芸術大学上野校地第一講義室(場所:東京都台東区上野)にて大友良英氏による特別講義「文化の役目とその先にあるもの」を行います。

大友氏は震災直後の2011年4月同大学講義室にて特別講演を行い「文化の役目」という問いを提起されました。その直後に立ち上げた「プロジェクトFUKUSHUMA!」、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の劇伴音楽、一般市民を対象とした「盆踊り」や「オーケストラ」などの震災を起点とする表現活動はこの特別講演が原点とも言えるでしょう。震災後4年を経ようとしている今、大友氏の思考と活動の変遷をつぶさに見つめることで文化の役割を再考し「その先にあるもの」を探ります。


大友良英(おおとも・よしひで)

1959年横浜生まれ。音楽家。十代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。近年は「アンサンブルズ」の名のもとさまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がける。また障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力をいれている。2011年の東日本大震災を受け、遠藤ミチロウ、和合亮一とともに「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げる。2012年芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞。2013年NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」の音楽を担当。

著書に『MUSICS』(岩波書店)、『シャッター商店街と線量計』(青土社)など。

開沼博(かいぬま・ひろし)

1984年福島県いわき市生まれ。社会学者。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員(2012〜)。読売新聞読書委員(2013〜)。復興庁東日本 大震災生活復興プロジェクト委員(2013〜2014)。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。著 書に『漂白される社会』(ダイヤモンド社)『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』 (同、佐藤栄佐久氏との共著)『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など。学術誌の他、『文藝春秋』『AERA』などの媒体にルポ・評論・書評などを執筆。第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。