2012年より、東京藝術大学大学院絵画専攻油画の学生が京都の老舗・西陣織帯屋「帯屋捨松」に滞在し、芸術文化としての「帯」の特性や魅力を再発信する活動を行っています。その成果を帯屋捨松内の現在使用していない旧工場や倉庫にて展示発表することにより、現代美術と伝統工芸の新たな関わりを提示すると同時に京都の伝統産業の取り組みを知らせることを目的として本展を開催いたします。織物を育んだ西陣の町の営みと帯・着物文化を「外」の視点から見つめることで現場に働く人とは異なる視点を探るべく、幅広く調査・制作発表し、現代美術と伝統文化の融合という枠を超えた、新たな「帯」の可能性をひらく試みを、ぜひご覧下さい。
異なる二つの視点から新たな可能性を切り《ひらく》トークイベント。
京都西陣の古今をつなぎ、帯の新たな可能性を提示する本展示に合わせ、受け継がれた「これまで」と記録される「これから」を語っていただきます。
トークゲスト | 帯屋捨松七代目社長・木村博之さん、京都市立芸術大学准教授・加治屋 健司さん
日時| 8月 21日[金] 14時より開催(終了予定17時)
会場| 帯屋捨松・本店
入場料| 無料
①14:00-15:00 帯屋捨松7代目社長・木村博之「捨松の帯作り」
帯屋捨松七代目社長が語る、捨松の帯を巡るエピソード。受け継がれる現場の記憶と、作り手が語る帯の魅力とは。本物の帯とお話を共にお楽しみ下さい。
②15:10-16:40 加治屋健司氏「アートがアーカイヴになるとき」
口述される芸術の記憶。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表が語る、アートがアーカイヴになるときとは。